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コンビニは悪なのでしょうか?

24/8/2019

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以前、”コンビニFCは「奴隷制度」…オーナー絶望の「搾取構造」”という、興味深い表題のWEB記事を発見しました。

どのチェーンかはわかりませんが、「元大手コンビニの法務部勤務」なる男性が

「借金漬けにするんだよね」
「加盟店の人で契約書の中身を理解して入っている人なんて、99%いないですね」

なんていう、普通の人が読んだら

「おっっ??、、、なんだ?」

と興味を引き付けられる過激なコメントが掲載されているのですが、
 
「これって、なんかおかしくないか?、、、」

と、もの凄く違和感を感じたので、私なりの意見を書いてみたいと思います。

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 私は十数年間、某コンビニチェーン本部に勤務して様々な部門責任者を経験し、また、コンビニ以外の某FCチェーンでフランチャイジー(加盟店)として、お店を数年間経営した経験を生かし、現在、フランチャイズビジネスのコンサルティングに携わっています。

私見を言わせて頂くと、冒頭記事の内容には多分誤りはないのでしょうが、マスコミ特有の「面白おかしく」的な脚色が散見されて、現実が歪められていると強く感じます。

そもそも、こういった被害を申し出るフランチャイジー(加盟店)の割合はどのくらいなのでしょう?

30%?、、20%?、、、
いえいえ、多分数%のはずです。

「数%だって、こういう過酷な状況があるんだろ?」と思われるかもしれませんが、大多数のフランチャイジー(加盟店)オーナーは、その数%のオーナーと同じ土俵の中で頑張っているんです。
(そうでなければ、チェーン崩壊、、、ビジネスは成立しません)

確かにコンビニのオーナーは、脱サラ前と比較して過酷な労働環境だと嘆くでしょう。
(私も加盟店オーナーを経験し、そう感じました)

また、フランチャイザー(本部)からの指導の中には、オーナー個人として納得できない部分も沢山あるでしょう。
(SVの人間的な資質の問題もありますが)

でも、フランチャイジー(加盟店)として加盟したからには、オーナーは
・ 独立した経営者としして
・ 契約内容に基づいて
店舗経営をしなければならないんです。

なぜなら、オーナーは
・ 自らの意思でフランチャイザー(本部)を選択し
・ 自らの責任で契約内容を咀嚼して理解し
・ 自らの意思で加盟契約を締結
したのですから、責任は自らにあることを自覚しなければならないのです。
※ 私も加盟店オーナー時代、このジレンマに陥った経験があります。


このブログの冒頭で、
「加盟店の人で契約書の中身を理解して入っている人なんて、99%いないですね」
との記事内容を引用しましたが、これは、契約の中身を100%理解せず加盟契約を締結する側にも大いに問題があるといえるのです。

確かに7-11などコンビニの加盟契約の中身を精査すると、片務契約的な部分が多いことは否定しませんが、「普通」のフランチャイザーなら、加盟契約の前に契約内容を確認し精査できる十分な機会(時間)を提供しますので、その期間内に契約内容を精査し理解すべきなのです。

事前に加盟契約の中身を確認できるのですから、解らない部分があれば第三者や専門家に尋ね、自分なりに納得するまで咀嚼するのが普通でしょう。
※ 契約当日まで契約内容の開示がないフランチャイズチェーンを検討してるのなら、「契約しない」ことを強くお勧めします。

また、会計システムについてもそうです。

大手コンビニチェーンの会計システムは「オープンアカウント」という会計システムを取り入れていますが、全てがすべて「悪」というわけではありません。

毎月の引出し金の上限など色々と規制があるかも知れません。
しかし、普通の事業経営として絶対に避けられない「資金繰り」を、オープンアカウントの「貸付勘定」で貸付上限まで自動的にカバーする仕組みなので、事業経営に不慣れなオーナーにとっては、資金繰りに心配することなく安心して経営ができるというメリットがあります。

(ちょっと金利が高いのが玉にきずですが)

他にも例を挙げろと言われれば、枚挙にいとまがありません。

​
フランチャイズビジネスは、フランチャイザー(本部)から様々なノウハウが提供され、経営のリスクを最小限に抑えるための仕組みが提供されるわけですから、7-11をはじめとする高度なノウハウを持つコンビニなどは、総じてロイヤルティーフィーが高くなってしまいます。

7-11と比較して他のフランチャイズチェーンのロイヤルティーが低いのは何故か?
考えてみればわかるはずです。


正直言って、
「このロイヤルティーで本部はやっていけるのだろうか?」
と首をひねるチェーンもありますが、それには深ーい意味があると思った方が無難です。
 

昨今、人手不足の問題が発端となったコンビニ24時間化問題で、コンビニのフランチャイズスキームが悪の権化のごとく報道されていますが、それは事象の一端でありほんの一部の問題であると、私は理解しています。

フランチャイズシステムは、様々なメリットを提供することができる素晴らしいシステムであると自認しています。
しかし、フランチャイズシステムといえども万能ではありません。
そして、世の中には「リスクのないいい話」などありません。

フランチャイズビジネスにも様々な落とし穴が隠されています。

そういったことを少しずつ、ブログに書かせて頂ければと思います。
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    ティーズブレイン代表の服部です。
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