「品揃え」とは何だと思いますか? Googleで検索してみると 「品揃え」とは。商品を用意すること。また、その種類」(引用 goo国語辞書) と出てきます。 そうです、 品揃えとは商品を用意することなのですが、用意するだけでは「品揃え」とはいえません、 基本四原則で言う「品揃え」とは「欠品防止」を指すのです。 欠品とは?? 商品がないこと?、、、 確かにそうですが、それだけではありません。 欠品とは? ・ お客様が欲しいときに ・ 欲しい(目的とする)商品が ・ 欲しいだけ確保されていないこと 棚に商品があっても、お客様が目的とする(欲しい)商品がなければ欠品と同じ。 つまり、欲しい商品が欲しい数だけ陳列されていなければならないという事なのです。 翻って品揃えとは? むかし、大手GMSのD社の経営が傾きかけてきたときよく聞いた言葉。 「モノは沢山陳列されているけど、欲しいモノがない」 これがお客様の声であり、品揃えの真髄です。 当時、私もD社の売り場を何店か見て回りましが、まさにその通り。 魅力のある、欲しい商品は殆ど並んでいませんでした。 それでは品揃えの為には何をすればいいのでしょうか? それにはフランチャイザー(本部)としての役目とフランチャイジー(加盟店)の役目が明確にあります。 フランチャイザーの大きな役目は、マーチャンダイジングの精度アップと売れる商品の仕入れと開発(PB開発)が第一です。 またフランチャイジーとしての役目は、近隣地域や競合店の情報を収集して精度の高い売上予測を行い、「積極的」な発注を行うことに尽きます。 蛇足ではありますが、 コンビニの加盟契約のロイヤリティ計算には商品廃棄高が含まれている??との考えから、廃棄ロスを恐れ積極的な発注を控えるという事実があります。 (裁判沙汰にもなっています) それはオーナーの立場としては重大な事柄ですが、、 【お客様の立場】に立って考えたら、お客様はどう感じると思いますか? お客様からすれば加盟契約の内容など知る由もなく、お店に行ったら希望する商品が十分にない、いつも欠品、ボリューム感がない。 結果、それは ストアロイヤルティーの低下 ⇒ お客様をなくす⇒売上の低迷 に繋がってしまうのです。 ※この事については私も散々悩まされました。機会があれば触れてみたいと思います。 他にも沢山ありますが、品揃えの充実は簡単ではありません。 また、一朝一夕で叶うものではありません。 品揃えを充実させる為には、本部も加盟店も不断の努力と果敢な挑戦が求められるのです。
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クリンリネス 「いつもきれいになっていること。 つねに清潔感あふれる売り場作りをするということ」 その通りです。 「ちゃんと掃除して整理整頓していればいいんでしょ?簡単だよ!!」 という事では済まないのがクリンリネスです。 クリンリネスは「磨き上げられた」空間(売場)が求められ、それを五感で感じられるものにしなければならないからです。 床も、天井も、ゴンドラも、カウンターも、外壁も、犬走も、テーブルも、トイレも、照明も。 ありとあらゆるところが「磨き上げられて」いなければ、クリンリネスではありません。 従って、簡単な作業ではありません。 その昔、イトーヨーカ堂がコンビニ事業を日本国内で展開するため、アメリカのサウスランド社からセブンイレブンのライセンス契約を締結し、そうそうたるマニュアルを手に入れ、 「これで日本国内でコンビニ事業が展開できる」 と思ったのが運の尽き たった数項目以外の殆どのマニュアルは使い物にならなかったそうです。 そのうちの一つ、使えるマニュアルが「クリンリネスマニュアル」 つまり、当時は空間(売場)全てを磨き上げるという考えは日本国内にはなく、サウスランド社のマニュアルを見て、初めて「クリンリネス」なる概念を理解できたといわれています。 さて、クリンリネスの為には何をすればいいのでしょう?? 答えは簡単ではありません。 チェーン本部の持てる能力の全てを注ぐくらいの気持ちで「マニュアル化」し、実践する必要があります。 ・ いつ(時刻と時間) ・ どこを(場所) ・ 誰が ・ 何を使って(道具) ・ どのように ・ 磨き上げるか?(数値化) フランチャイザー(本部)はその方法をマニュアル化し、フランチャイジー(加盟店)はマニュアル通りに実施する事。 それが求められます。 7-11は、そのマニュアルの骨格を数十年前にサウスランド社から多額の費用をかけて獲得したのです。 そのように多額の費用を費やして、何処からかマニュアルを調達しますか? それとも、懸命に考えて具体的で効果的な仕組みを、自ら構築しますか? 多分、後者の方が実践力に長けているでしょう。 私がコンビニのSVとして担当していた時代、とても苦労したのがクリンリネスの実践でした。 そして、私がフランチャイジーとしてお店を運営していたとき、忙しさを理由に、当初一番手を抜いたのがクリンリネスです。 クリンリネスが徹底しているかどうか? よく言われる事ですが、そのお店のトイレに入れば一目でわかります。 トイレの便器はもちろんの事、床、壁、天井、照明、臭い、装飾、etc。 トイレのクリンリネスが行き届いていないところは、総じてダメです。 古いトイレでもクリンリネスは可能です。 話はそれますが、私がSVとして担当していた頃、 「トイレでは○○運動を徹底しよう!」 と宣言し、ある事を担当店全店で必死に取り組んだものです。 なぜなら、 クリンリネスの本質は、新品同様に「ピカピカに磨き上げる」事だけではありませんから。 本当に大切ですよ、、、クリンリネス 。 |