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決断力と変化対応力

31/8/2019

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以前相談のあった、ちょっと残念な企業のお話をひとつ

その企業は関東某県で直営店を5店舗展開している老舗のお菓子メーカーで、多分、その県に住んでいる方なら誰でも知っている。
ローカルではありますが、老舗として知名度の高いメーカーです。

知人の紹介でそのオーナー様と知り合い、数年前から経営に関する情報交換をしていました。(長らく、それ以上でもそれ以下でもないお付き合いでした)

そのオーナー様から突然
「今度、フランチャイズで事業を広げたいので相談に乗ってもらいたい」
との連絡をいただいたのです。

以前からそのオーナー様には
「フランチャイザーとして事業展開をしては?」
と何度も話を持ち掛けていたのですが、けんもほろろに

「その気はない、、」
と嗜まれていたのに、180度の展開に驚きつつも、先ずは話を聞かねば、、、と足を運んだのでした。


通常私共では、フランチャイズ事業展開の相談をいただいた企業様に対して、次の事を必ず行います。

① フランチャイズ本部設立のステップの説明
② 現在の事業にまつわるシーズの確認
③ FCカウンセリングチェック(約30項目:既存FCチェーン以外の場合)
④ フランチャイズビジネスの可能性算定(5つの要素に対するスコアリング)
そして
⑤ 本気度の確認

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​特に⑤の本気度確認は重要です。

​私共では、ある程度話が進んでフランチャイズ事業に乗り出す、、、と決まった段階で
「本気度確認書」
なる確認書に署名捺印を頂くことにしています。


また、その企業が保有するシーズは素晴らしいものがありました。
冒頭にもあるように、某県内に古くから住んでいる人なら必ずと言っていいほど知っている「知名度(ブランド)」と、一度は食べたことがあろう「味(優位性の高い商材)」を持っているからです。
※ 他に、独自の製法、独自のデリバリーシステム(県内のみ)等も保有

​おまけに、フランチャイズビジネスの可能性に至っては89ポイント(80ポイント以上であればOKと判断)。
フランチャイズ化については申し分ない条件がそろっていました。

そのスコアを見てオーナー様は俄然乗り気満々になり、1年後にはフランチャイズチェーン化という目標を掲げ、タイムスケジュールも策定したのです。
※ 直営店数店舗からフランチャイズ化する場合、最低8ヶ月間以上の準備期間が必要。


それからは毎週のように打合せを重ね数か月が経過したので、オーナーに「本気度確認書」への署名捺印をお願いしたのですが、、、、

ここまで書いたら顛末は想像できると思います。
結局、「本気度確認書」への署名ができず、その話は振出しに戻ってしまいました。

​
では、これだけの条件がそろっているにもかかわらず、何故オーナーは「本気度確認書」への署名ができなかったのでしょう?
確かに経営内容に一抹の不安があったのは事実(類似の競合店が県内に進出しつつあった)ですが、それは問題の本質ではありませんでした。

あまり詳細については書けないのですが、簡単に言ってしまうと
・他の取締役の同意が得られなかった
 (といっても一名の取締役だけが猛反対)
・オーナーの右腕となってFC事業を任せられる人材が不足していた
 (私はそうは思いませんでしたが)
・前に一歩踏み出す勇気がもう一つ足りなかった

こんなところです。

「なんだ、そんな事か?」
と、お感じになるかもしれませんが、結局、最後はTOPの決断力なのです。

こう言ったことは、なにも数店舗の中小企業だけに当てはまるものではありません。
全国に数百店舗を有する知名度の高い企業においても、似たり寄ったりの状態で新しい事業形態(今までと違ったFC形態)に踏み出すことができず、断念した経緯もあります。


企業経営には慎重さが求められるのは最もですが、次のステージに飛躍するためには、TOP自ら英断できる勇気を持つ事が必要なのだと思います。
※ 決断できないTOPの姿は嫌というほど見てきました。
​
変化対応
時代の変化に合わせイノベートできる企業だけが、競争に打ち勝って成長できるのでしょうね。(偉そうなことは言えませんが、、、汗)

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コンビニは悪なのでしょうか?

24/8/2019

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以前、”コンビニFCは「奴隷制度」…オーナー絶望の「搾取構造」”という、興味深い表題のWEB記事を発見しました。

どのチェーンかはわかりませんが、「元大手コンビニの法務部勤務」なる男性が

「借金漬けにするんだよね」
「加盟店の人で契約書の中身を理解して入っている人なんて、99%いないですね」

なんていう、普通の人が読んだら

「おっっ??、、、なんだ?」

と興味を引き付けられる過激なコメントが掲載されているのですが、
 
「これって、なんかおかしくないか?、、、」

と、もの凄く違和感を感じたので、私なりの意見を書いてみたいと思います。

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 私は十数年間、某コンビニチェーン本部に勤務して様々な部門責任者を経験し、また、コンビニ以外の某FCチェーンでフランチャイジー(加盟店)として、お店を数年間経営した経験を生かし、現在、フランチャイズビジネスのコンサルティングに携わっています。

私見を言わせて頂くと、冒頭記事の内容には多分誤りはないのでしょうが、マスコミ特有の「面白おかしく」的な脚色が散見されて、現実が歪められていると強く感じます。

そもそも、こういった被害を申し出るフランチャイジー(加盟店)の割合はどのくらいなのでしょう?

30%?、、20%?、、、
いえいえ、多分数%のはずです。

「数%だって、こういう過酷な状況があるんだろ?」と思われるかもしれませんが、大多数のフランチャイジー(加盟店)オーナーは、その数%のオーナーと同じ土俵の中で頑張っているんです。
(そうでなければ、チェーン崩壊、、、ビジネスは成立しません)

確かにコンビニのオーナーは、脱サラ前と比較して過酷な労働環境だと嘆くでしょう。
(私も加盟店オーナーを経験し、そう感じました)

また、フランチャイザー(本部)からの指導の中には、オーナー個人として納得できない部分も沢山あるでしょう。
(SVの人間的な資質の問題もありますが)

でも、フランチャイジー(加盟店)として加盟したからには、オーナーは
・ 独立した経営者としして
・ 契約内容に基づいて
店舗経営をしなければならないんです。

なぜなら、オーナーは
・ 自らの意思でフランチャイザー(本部)を選択し
・ 自らの責任で契約内容を咀嚼して理解し
・ 自らの意思で加盟契約を締結
したのですから、責任は自らにあることを自覚しなければならないのです。
※ 私も加盟店オーナー時代、このジレンマに陥った経験があります。


このブログの冒頭で、
「加盟店の人で契約書の中身を理解して入っている人なんて、99%いないですね」
との記事内容を引用しましたが、これは、契約の中身を100%理解せず加盟契約を締結する側にも大いに問題があるといえるのです。

確かに7-11などコンビニの加盟契約の中身を精査すると、片務契約的な部分が多いことは否定しませんが、「普通」のフランチャイザーなら、加盟契約の前に契約内容を確認し精査できる十分な機会(時間)を提供しますので、その期間内に契約内容を精査し理解すべきなのです。

事前に加盟契約の中身を確認できるのですから、解らない部分があれば第三者や専門家に尋ね、自分なりに納得するまで咀嚼するのが普通でしょう。
※ 契約当日まで契約内容の開示がないフランチャイズチェーンを検討してるのなら、「契約しない」ことを強くお勧めします。

また、会計システムについてもそうです。

大手コンビニチェーンの会計システムは「オープンアカウント」という会計システムを取り入れていますが、全てがすべて「悪」というわけではありません。

毎月の引出し金の上限など色々と規制があるかも知れません。
しかし、普通の事業経営として絶対に避けられない「資金繰り」を、オープンアカウントの「貸付勘定」で貸付上限まで自動的にカバーする仕組みなので、事業経営に不慣れなオーナーにとっては、資金繰りに心配することなく安心して経営ができるというメリットがあります。

(ちょっと金利が高いのが玉にきずですが)

他にも例を挙げろと言われれば、枚挙にいとまがありません。

​
フランチャイズビジネスは、フランチャイザー(本部)から様々なノウハウが提供され、経営のリスクを最小限に抑えるための仕組みが提供されるわけですから、7-11をはじめとする高度なノウハウを持つコンビニなどは、総じてロイヤルティーフィーが高くなってしまいます。

7-11と比較して他のフランチャイズチェーンのロイヤルティーが低いのは何故か?
考えてみればわかるはずです。


正直言って、
「このロイヤルティーで本部はやっていけるのだろうか?」
と首をひねるチェーンもありますが、それには深ーい意味があると思った方が無難です。
 

昨今、人手不足の問題が発端となったコンビニ24時間化問題で、コンビニのフランチャイズスキームが悪の権化のごとく報道されていますが、それは事象の一端でありほんの一部の問題であると、私は理解しています。

フランチャイズシステムは、様々なメリットを提供することができる素晴らしいシステムであると自認しています。
しかし、フランチャイズシステムといえども万能ではありません。
そして、世の中には「リスクのないいい話」などありません。

フランチャイズビジネスにも様々な落とし穴が隠されています。

そういったことを少しずつ、ブログに書かせて頂ければと思います。
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フランチャイズ本部のこと

16/8/2019

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今回はフランチャイザー(本部)のことを少しだけお話しします。

「本気度」=「徹底力」 「本気度」=「責任」

これこそがフランチャイザーとして最も求められる要素。
フランチャイザー(本部)は他人資本で自らの事業規模を拡大するのですから、他の企業とは比較にならない程の責任を負う必要があります
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例えば、

7-11とそれ以外の大手チェーン、何でこれほどの差が出るのか? 日版で10万円以上の差があるのは、長年積み重ねてきた「徹底力」の差でしょう。(7-11はロイヤルティーフィーも高いけど、、、)
​
店内に入って店舗レベルの落差を一番感じないのは7-11。

だから、7-11には安心して入れる。
から、7-11には期待度が高まる。

それが売上の差になって現れるのです。

そりゃ7-11といえども万能の神様ではありませんから「100%」はではありません。
​しかし、他のコンビニチェーンと比較して、店舗間のレベルの格差をあまり感じないのは私だけでしょうか?

コンビニ、、、というより、商売全般に通用するであろう「基本四原則」。
​すごく地味でベタなものだけど、この「基本四原則」を何処まで高められるかがストアロイヤルティーの差になって現れると言っても過言ではありません。

「基本四原則の徹底力」=「本気度」=「フランチャイザーとしての責任」、ということになるでしょう。
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    ティーズブレイン代表の服部です。
    気の向くままに、フランチャイズビジネスにまつわるブログを投稿していきます。
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