もしあなたがラーメン屋店を経営していたとします。 そのラーメン屋店に掲げる暖簾は
もしその店舗が、お客様に支持されている(儲かっている)ラーメン屋店だったとしたら、この事業をもっと大きくしたいと考えませんか? そして、そのような付加価値の高いシーズ(種)があるのでしたら、フランチャイザーとしてフランチャイズ事業に乗り出すと、成功する確率が高くなると言えるでしょう。 しかし、やみくもにフランチャイズチェーンを立ち上げても、成功の確率は低いでしょう。 世の中そうは問屋が卸してくれません。 また、フランチャイザーのメリットとデメリットを理解していないと、フランチャイザーを目指すことはできません。 今回のブログでは、フランチャイザーのメリットとデメリットについて、簡単にさわりの部分をご案内していきたいと思います。 1.資本力が小さくても他人の経営資源を活用できる。 多分、フランチャイザーを目指すにあたって最大のメリットは、この部分でしょう。 自己資金が少なくとも、付加価値の高いシーズ(種)を持ち合わせているのであれば、そのノウハウを生かしてフランチャイズチェーンを構築することは、決して夢ではありません。 ただしフランチャイザーは、加盟店の投資(他人資本)によって事業を拡大するというビジネススキームなので、一般的な企業よりも増して果たすべき社会的責任は重大になるのは言うまでもありません。 そのためには、
上記のフォーマットを信頼し、フランチャイジーの将来性を期待し、加盟希望者は自己資本を投下するのですから。 2.急速な多店舗展開、広域展開が可能になる。 では、何故コンビニはこんなにも多くの店舗展開が可能なのでしょうか? それは、40年にわたり培ってきた様々な運営や店舗開発に関するノウハウがあったことは勿論ですが、それ以上に 市場調査を基に練られたドミナント出店戦略 (この頃、無計画なドミナント出店が世間から非難を浴びていますが、、、) 最適化された物流システム があったからこそ、成し遂げられた技なのです。 多店舗展開を図ることで得られるメリットは沢山あります。 しかし、質を伴わない量の拡大は、自分の首を絞めることにつながることを理解してください。 3.商品やデザイン、提供するサービスを統一する事ができる。
他の人はどう思うかもしれませんが、私的には、この部分がフランチャイザーとして最もうま味のある要素だと思っています。(俗にいう「美味しい部分」です) また、提供する商品やデザイン等を統一することで、お客様に安心感を与え、一層のチェーン規模の拡大が期待できますので、この点は、フランチャイズビジネスの醍醐味ともいえるでしょう。 次回はフランチャイズ本部のメリット(其の二)を予定します。 ご質問がありましたら、お気軽にメッセージ残してくださいね。 お時間のある方は、是非お立ち寄りを!!
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いろいろとフランチャイズビジネスについて語ってきましたが、肝心かなめの「フランチャイズシステム」について触れていませんでいた。 大変簡単ではありますが、持論を展開したいと思いますので、お時間のある方はお付き合い頂けたらと思います。 1.フランチャイズビジネスとは 日本フランチャイズチェーン協会では、フランチャイズシステムについて次のように定義しています。 「フランチャイズとは、事業者(「フランチャイザー」と呼ぶ)が他の事業者(「フランチャイジー」と呼ぶ)との間に契約を結び、自己の商標、サービスマーク、トレード・ネームその他の営業の象徴となる標識、および経営のノウハウを用いて、同一のイメージのもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え、一方、フランチャイジーはその見返りとして一定の対価を支払い、事業に必要な資金を投下してフランチャイザーの指導および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係をいう」 つまり、フランチャイズビジネスとは、本部と加盟店が同じ志を持つ「共同事業の昇華」だといえます。 過去のブログで何度か書きましたが、「共同で事業を営む」のであり「共同で経営する」のではありません。 つまり、フランチャイザー(本部)・フランチャイジー(加盟店)ともお互いに「独立事業体」であるということをしっかりと認識しないと、後でボタンを掛け違うことになります。 ようは、フランチャイザーとフランチャイジーはフランチャイズシステムでつながった「運命共同体」だといえるのです。 2.フランチャイズビジネスの社会的意義 生活に欠かせない存在となったコンビニエンスストアをはじめ、フランチャイズビジネスが果たす社会的意義は非常に大きくなっています。 (1) 事業機会の増大 フランチャイズへの加盟によって、まったくそのビジネスを知らない人でも成功することが可能となりまます。 ※ 成功が可能ではないですね、、、失敗するリスクが軽減されると言う事です。 中には、フランチャイズシステムを上手く利用し、独自の方法で事業を拡大し上場を果たした企業すらあります。 ※ 例えば、ホットモットを展開するプレナスなど、多数。 (2)革新的なビジネスへの参入で経済全体が活性化 独自のノウハウを持っているが少ない資本しか持たないフランチャイザーが、運命共同体であるフランチャイジーにそのノウハウを提供し事業を委託することで、急速な事業の拡大を期待することができ、地域経済の発展にも寄与することとなります。 (3)中小企業や個人事業主の近代化の促進 フランチャイザー独自の効率的な経営ノウハウによって、中小企業や個人事業主が独力で行うよりも迅速かつ効率的に事業を拡大し、近代化することができます。 (4)雇用の受け皿 店舗での従業員増加といった就業者の量的増加に加えて、「自分の事業である」という自覚に基づく志気の高い就業者、つまり生産性と質的な増加はフランチャイズシステムの大きな意義といえます。 いろいろと意義を書きましたが、フランチャイズシステムでは、フランチャイザーにもフランチャイジーにも等しくビジネスチャンスが与えられているといえます。 しかし、いい事ばかりではありません。 フランチャイズシステムには「質」が求められます。 もしかしたら何処かに落とし穴が潜んでいることもありますので、十分にご注意を!! 次回からは、フランチャイズビジネスのメリットデメリットについて、少しだけ触れさせていただきます。 一番悩ましく難攻不落の「フレンドリーサービス」です。 そうです、接客です。 「フレンドリーサービス」は、ただの接客ではありません。 フレンドリーサービスをネットで検索すると、「気持ちのよい接客」と出てきます。 そうです、接客の前に「気持ちのよい」がつくのです。 さて、「気持ちの良い接客」とは何でしょう? 私は、相手の立場に立った接客こそが「気持ちの良い接客」だと思っています。 私が某チェーンのフランチャイジー(加盟店)として店を経営していたとき、最も心がけていたのは「相手の立場に立った接客」でした。 そもそも、私が加盟していたチェーン本部には基本四原則なる考え方がないばかりか、まともな研修やマニュアルすら無し。 フランチャイザー(本部)の事もフランチャイズ契約の事もきちんと調べもせず、 「フランチャイズチェーンに加盟すれば、何とかなるだろう?」 と、若気の至りと勢いで安易に加盟してしまった私にとってできたことは、この「相手の立場に立った接客」しかありませんでした。 翻って、私が某コンビニチェーンのSVを担当していた頃、 この「相手の立場に立った接客」を徹底させるために、オープン前研修の際に最も時間を割いたのが「お客様への接し方」でした。 本部から与えられた「接客マニュアル」は四角四面のマニュアルで心がこもっていないと感じていましたので、加盟店経営の時に培った(苦労した)経験を活かし、手作りでマニュアルを製作して、オープン後も担当店のアルバイトさんを定期的に集めてプチ研修を開催したものでした。 以前のブログで ・フランチャイズチェーンに加盟したから安心などという保証は何処にもない。 ・フランチャイズシステムといってもリスクはつきもの。 と書きましたが、基本四原則の中で最もリスクが高いのは、このフレンドリーサービスであると思っています。 お客様への接し方ひとつで、売上は変わってきます。 しかし お客様への接し方ひとつで、培ってきた信頼が一瞬にして崩れることがあります。 変な言い方ですが、多少の欠品やクリンリネス不足なんて、フレンドリーサービスでいくらでもカバーできます :冗談です (笑 しかし、鮮度管理は別です:当たり前です 普通のフランチャイザーなら、フレンドリーサービス徹底のための施策(研修やマニュアルなど)を提供する事は可能でしょう。 逆にフレンドリーサービスに関して具体的な施策が示されないフランチャイザーには大いに問題がありますので、そういうチェーンには加盟しない方が無難です。 (提供できないようなフランチャイザーなら、直ぐにでもフランチャイズ事業から撤退することをお勧めします) お客様に満足を与える為のフレンドリーサービスこそが、フランチャイズ事業成功の近道だと私は思っています。 |